また今度 ページ13
「1級…⁉」
京都はバケモノ揃いなんですか、と付け足す恵くん
バケモノはちょっと失礼かなー
「春辺りはまだ準1じゃなかったか？」
『しばらく査定受けてて、こないだやっと昇級したんだよ』
パンダから投げ掛けられた質問に簡潔に答える
それはさておき、
『葵、真依拾って帰るよ』
「言われなくても帰る所だ」
上着どこだっけ、と辺りを見渡す葵に、
私が知ってる訳ないでしょ、と返して歩みを進める
と、葵が彼らの方を振り返って
「どうやら、退屈し通しってワケでもなさそうだ。
乙骨に伝えとけ、《オマエも出ろ》と」
と言った
「オレ パンダ ニンゲンノコトバ ワカラナイ」
何故か片言で返すパンダは、絶対に面倒だなと思ってる顔をしていた
顔に出てるんだよ顔に
『じゃあ、また交流会でね』
軽く手を振って、今度こそ真依の元へ向かう
「次は体の穴増やしてやるわよ。
あと、その足の長さじゃこれは着れないんじゃない？」
案の定、東京校の人とやり合っていた真依は、
茶髪の女の子に締められていた
『あらら、締め上げられちゃってるじゃん』
「帰るぞ真依」
私と葵の声を聞くと、勢いよく真依から離れる茶髪ちゃん
そんな、伏黒は…と恵くんの安否を心配する彼女に、
真希ちゃんが大丈夫だと声を掛ける
「楽しんでるようだな」
「冗談！！」
「私はこれからなんですけど」
「駄目だ」
銃を構え直そうとする真依を葵が制する
「オマエと違って、俺にはまだ大事な用があるんだよ」
ポケットを漁って取り出したそれを、よく見えるよう突き付け
「高田ちゃんの個握(※個別握手会)がな！！」
と声高らかに言った
明らかに引いた顔をしているけど気にしないでおこう
『さ、帰ろう真依』
「…もうっ勝手な人！！」
少しの苛立ちと不満感を吐き捨て、こちらに寄る真依
先程の葵のように、一度後ろを振り返り
「アンタ達、交流会はこんなもんじゃ済まないわよ」
と言う
茶髪ちゃんが何か叫んでいるけれど、聞こえないフリをする
今は停学中と聞いている同い年の秤
2年の真希ちゃん、棘くん、パンダ、憂太くん
1年の恵くん、茶髪ちゃん(多分)
それから…、
虎杖くん。
1年3人が派遣された任務で命を落としたと聞くけど、
正直、生きてるんじゃないかって心の何処かで思ってる
私の勘はよく当たる
もしかしたら、交流会で会うかも
なんて考えながら電車に乗る
今年の交流会は、少し楽しみかも。
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みけねこ亭(プロフ) - ずっと欲しかった花御の夢が遂に……ッ！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年8月18日 2時) (
レス) id: 45bdd94638 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - ありがとうございます！ストーリーは何度か起きる出来事を考え直したりしているので、そう言っていただけて嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3556fea593 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - こういう展開大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！花御の小説がなかったので、何なら自分で作っちゃえと勢いのままに作ったのでグダグダかもしれませんが...。続き、なるべく早く更新できるよう頑張ります！ (2021年3月1日 13時) (レス) id: d65c23cc09 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ウオォ、、、花御の小説やっと見つけたぞ、、、、つ、続きを下さい！楽しみにしています！！！！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: 7e5fcd0560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秘穏 | 作成日時：2021年1月26日 2時
