アリガトウとサヨナラ

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胸が、どくんどくんってしてる


太ちゃんだんだん、
小悪魔になっていってるよね


自分かっこいいの分かってるもん絶対

今まで、

何度も優しくしてくれて

その優しさに、キュンってする事はあったけど

昨日の、

おでこにキスとかスキンシップは

一切されたことなかったし

どこかちゃんと、距離保たれてた。


昨日の帰り道だって
手繋いでくれてた

今まで頭ポンとかしか
されたことなかったから…


いや、そのポンでさえ
ドキドキしてたけど、


やっぱ、太ちゃんって
とびきりカッコイイから

何でもかんでもドキドキしちゃう




顔だけじゃない、声も性格も

仕草もカッコイイ




そんな素敵な人が私を想ってくれてる
本当奇跡みたいなこと。

私にはもったいなすぎる。



宏光と、出会えてなかったら

今頃きっと、

太ちゃんに夢中で恋してるんだろうな



また、思い出す昨日のこと。

私じゃない誰かと
幸せを分け合う宏光の姿


お似合いだった本当に。

胸が痛むくらい

その分忘れなきゃって思えたし、
その痛みが

宏光の思いを少しずつ
消し去っていってくれたから

だから昨日、

あの空間にいたことは、

後悔してないし
忘れたいとも思わない









｢Aちゃん、おはよう。｣




職員室入ってすぐ
桜木先生が挨拶してくれた



｢…おはようございます。｣



｢昨日は、ありがとうね。｣



｢いえ、こちらこそ。ありがとうございました。

お鍋、美味しかったです。｣



｢ふふ、良かった。

また、藤ヶ谷くんと遊びに来てね？




｢…ありがとうございます！｣







その時はまた宏光もいるのかな。

あぁ、なんでまた

胸がチクッてするんだろう


本当訳わかんない私の心の中

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