弓道なんか、大っ嫌い。【二階堂永亮】

□12. ページ13

「おはよう、二階堂さん。」


「おはようございます、竹早くん。」



弓道部へ入部してから数週間。



私たち初心者も弓道道具を一式揃えることができ、的前にこそ立てていないものの少しずつ練習を重ねる日々が続いた。


また、早くもリタイア者が数人。

どの人もキャピキャピとはしゃいでいた人だったので、ここ数週間で本当に静かになった気がする。


「ねえ、昨日の宿題難しくなかった？」


「そうですね。かなり応用が効いていて難しかったです。」



だよね、と竹早くんが相槌を打つ。だが、彼は学年トップの成績なのでスラスラと解けたに違いない。


成績トップを狙っている私にとっては天敵。


いずれ越えなければいけない壁だ。




(1時限目に解説があるらしいから、しっかり聞いてテストに備えよう。)



そして100点をとったら、兄貴に…………




「静弥いるー？」



「あ、湊だ。」




ちょっと行ってくるね、と言って竹早くんは足早に廊下へ出ていった。



あの二人は相変わらず仲がいいらしい。



「………」


途端に無言になり、外を眺める。



穏やかな空模様だ。




「………」


早く1時限目になってほしい。暇で暇で仕方がない。





「………っあ！！！！」



ガタン！と大きな音を立てて立ち上がる。周りにどう思われようと今は無視だ。




(あ……あああ兄貴！！！！！！)



反対側の校舎にいる兄貴が見え、思わず連写する。




……笑っている。これはシャッターチャンスだ。




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長い間更新停止してしまい申し訳ありませんでした！！

少し勉強のやる気が湧いていたのと、他作品の更新を進めてしまいました。すみません。


これからもゆっくりですが更新していきます。






持ってるだけです。【呪術廻戦】


【プロセカ】化け猫にまんまと騙された



ご興味があれば是非！

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