原作知らないけど皆いい人だったのでとりあえず御教授願う。

伍拾肆ノ刃 ページ27

〜 神原 side 〜







不死川さんと共に木の元に座り、私は不死川さんの腕に向かっておまじないをかける。




おばあちゃんも、お母さんもしてくれたあのおまじない。









『痛いの痛いの飛んでいけー！』



不死川「...ァ？」





不死川さんは馬鹿にしてんのかとでも言いたそうな顔をして低い声を漏らす。








もちろん、こんなものは気休め程度にしかならないって分かってる。





でも昔から友達には「なんか安心する」と評判だったし、



私もお母さんからこのおまじないをかけてもらった時は傷の痛みはどうってことないものとなっていた。

気のせいだと思うけど。







『どうですか！不死川さ、...ん......え？』






不死川さんに効果を聞こうと思えば、また再び自分の腕を斬った。







え？本当に何してるのこの人...？



え...？？不死川さんってそういう趣味をお持ちの方？？








不死川「もう一遍やってみろォ」




『...い、痛いの痛いの飛んでけー』






不死川さんの意味の分からなさに困惑しつつ、おまじないをかける。




恐らく過去1番の棒読みのおまじないになったと思うよ。きっと。









不死川「...」




何か考え込んでる様子の不死川さん。





うわあぁぁ。出たこの空気感...。


この暗い森の中でこの雰囲気は消えたくなりますね！




不死川さんと居たら毎回こうなる。馬が合わないってのはこういうのを言うのかなぁ...。









『不死川さん、大丈夫ですか...？』



不死川「...あァ。帰るぞ」





そう言えば不死川さんは急に立ち上がり、早い足で街へ降りていく。


結局なんだったんだろ？








・



・



・




『傷の痛み引きました？』



不死川「まァな...。」





よかったよかった。


紙で指切っただけですらあんなに痛いんだから、刀で腕をざっくり斬って痛くない訳がない。







不死川「オィ、この後時間はあるか」




この後なら、すごい暇。



この後以外でも暇。鬼殺隊に入ったら任務とかで忙しくなるんだろうけど...







『ありまくりですよ？』



不死川「少し付き合え」





え、何それすんごく怖い。




調子に乗っておまじないをかけた罰とかくらわせたりして来ます？


路地裏とかでぶん殴られたりします？？？









不死川「...買ン物だ」



『あ、なるほど。』

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