伍拾参ノ刃 ページ26
〜 不死川 side 〜
『なぁんでそんな危ない事するんですか?!』
鬼を斬り終わったと思えば、神原に説教をくらう。
いつも通り稀血で鬼を酔わせ、そのうちに頸を斬る。
昔から変わってねェ、もう定着した戦法だ。
不死川「俺の血は鬼を酔わせる事ができんだよ。利用すれば効率が上がんだろォ?...俺の斬り方に文句でもあんのかァ?」
『文句しかないですよ!!もし間違えたりして深い傷負っちゃったらどうするんですか!あの程度の鬼だったら態々自分の体を傷つける必要もありませんでした!』
なんで、コイツはここまで必死になってんだよ。
この戦い方をしてどれ程だァ?
傷が残るのは珍しくねェが、痛みは1時間待てば完全に引く。そもそも、もう慣れてどうってことねェ痛みだ。
誤って深く斬ってしまうほど、刀の素人でもねェよ。
『もっと自分を大事にしてくださいよ...。』
...お前がそこまで暗ェ顔する必要はねぇだろーが。
よく、1度斬りかかって来た奴の心配ができんなァ。
『あ!そうだ!』
暗い顔になったと思えば、急に頭を上げ表情を明るくする神原。
一々、忙しい奴だな。
『おまじないをかけてあげます!』
不死川「はァ?」
胸を張り、少し誇らし気にそう言う神原。
...コイツ、発想がただのガキじゃねェか。
『あ、馬鹿にしましたね!昔から結構効くって評判なんですから!』
評判何もよォ...。
こんな目ェ輝かせたガキ相手に思ったこと素直に吐き出す奴はいねェだろ。
面倒くせェ。
が、ここまで純粋な目を見るとかなり断りづらくなる。
...仕方ねェ。少し付き合ってやるか。
不死川「...頼んだ。」
暗ェ森の中で俺は何に付き合わされてんだよ...。
と、俺が神原の幼稚さに呆れる一方、神原はより顔を明るくさせていた。
ガキってより、犬みてェだな。
『任せてください!』
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1+2= - おにぎりぃおにぎりぃ (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
1+2= - ミナさん» 分かる (2020年4月21日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - この小説神小説だぁぁ!夢主愛されすぎて私泣いてまうぅぅうちもこんなに愛されたいぃぃぃぃ! (2020年4月13日 20時) (レス) id: 99cceeea9b (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんぐリング - むつ夫さん» いえいえ!こんな神小説を読ませていただいてるこちらがありがとうございますです!最新話も本当に面白かったです! (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3480996042 (このIDを非表示/違反報告)
むつ夫(プロフ) - ぐりんぐリングさん» 一人称視点で書かせて頂いているのでそれが伝わっているようで嬉しいです!ありがとうございます (2020年4月10日 19時) (レス) id: 6bff7e5276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むつ夫 | 作成日時:2020年3月30日 21時