原作知らないけど皆いい人だったのでとりあえず仲良くなりたい。

捌ノ刃 ページ9

産屋敷「それで。」





胡蝶さんに向けられていた顔が、また私にむく。




お館様に話しかけられると、緊張してるのかな...心臓の動きが早くなる。








白い羽織の人に抑えられていた頭も地面と離れる許可を得、姿勢を正してお館様を見る。






『な、なんでしょうか...』





産屋敷「ごめんね。そこまで怯えなくてもいいんだよ。少しだけでもいい。君のことを教えて欲しいんだ。」






あああああああああああぁ。お館様に謝らせてしまった！！！


ごごごごごごごごめんなさい。





...私の事。私の事？？特に話して面白いことも無いな。





『あの、質問されてるのにごめんなさい。お伺いしたいことがあるんですけどいいですか？』





産屋敷「うん。いいよ。」





『今って、その...何時代、年号は何ですか...？』







宇髄「あぁ？」



煉獄「うむ！お前は馬鹿なのだな！」



??「その気持ち分かる、かも...。僕も、すぐ忘れるから...」









周りからの目がすごく冷たい。





宇髄さんなんて思いっきり「あぁ？」って言ったよね。


煉獄さんなんて「馬鹿」ってハッキリ言ったよね。





私の頭を抑えてた人もすっごい大っきい舌打ちをした。









別にそこまでおかしい質問はしてないよね？？






私の周りにも令和になっても「今平成何年？」って聞いてくる人沢山いたよ？？



...全員80以上のご高齢だけど。







産屋敷「今は...大正〇年だよ。」






大正...？？？





大正？？？令和←平成←昭和そしてその前が明治だよね...？？






そっか、そうだよな。大正って聞くと意外と最近な感じだったけど、西洋の文化なんてまだ浸透しきれてないよなぁ。


羽織羽織ってるのは当たり前か...。









それで...私が別世界の未来から来ました。とか言っても信じてくれるのかな









??「お館様を待たせんじゃねェよ...」









言ってることは正しいけど、この傷だらけの人...。





この人でしょ？めっちゃ強く頭抑えてきた人...。


さっき、舌打ちもしてきたし...。





怖い。とにかく怖い。本当に怖い。









よし！もう既に皆からの目は冷たい！


とりあえず1から説明しよう！









とりあえず、皆が抜刀しないのを願おう。

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