原作知らないけど皆いい人だったのでとりあえず仲良くなりたい。

弐拾壱ノ刃 ページ22

宇髄「その阿呆みたいな思考の割には.....」







いや早い。蜜璃ちゃんも早かったけどこの人も中々早い。






いつの間にか、宇髄さんに顎クイとやらをされている。




瞬き1回したら宇髄さんの顔面が目の前に。

あらやだ色男。









宇髄「派手な顔立ちしてんじゃねぇか」




あ、それ前も言われた。




相変わらず褒めてるのか貶してるのか本当に分からない。



派手な顔って何だろう。堀が深いってことかな？







宇髄「...お前、元いたとこでもかなりモテてたな？」




『いや全く』




悲しいことにこれには即答。


残念な事に、私は彼氏などという存在がいた事は1度もない。




私は悪くない。部活が悪い。うん、部活が悪いから私は悪くない。









宇髄「ならこの天元様に顔を近づけられているのに、その反応はなんだ」





『いや恥ずかしいですよ。でも羞恥心より驚きの方が勝ってるんですよ。宇髄さんが早すぎて』









〜 宇髄 side 〜




地味な言い訳だな。



俺が抱擁したとしても、どうせなんの反応もねぇだろ。








...あ？



さすが俺だな。我ながら派手派手な考えだ






さっき神原は早すぎて驚きが大きかったからと言い訳した。


ならばゆっくりと近づいてやろう。









『ん？？どうしたんですか』





神原のすぐ前に来た。



そして腕で優しく包む。ゆっくりと。









さあどうだ。神原の反応は。どうせ地味な...









『ぇ...ぁ、ぅう...？』







..派手に想定外だ。






神原は派手に顔を紅く染めている。

鼓動の速さも常じゃねぇ。





この反応からするに...。









こんなに派手な奴でもまだ生娘とは。未来の日本の男は見る目がねぇな。








宇髄「悪かった。...この時代では挨拶みたいなもんなんだよ」





我ながら地味な嘘だな。






いや、別に俺は日本でとは言ってねぇ


嘘をついてる事にはなんねぇか。









『あ、そ、そうなんですね...。勝手に取り乱してごめんなさい』








なかなか派手な反応じゃねぇか。





...こいつは誰の前でもそんな顔をすんのか？









いや、俺程の色男に抱擁されてこうなるのも仕方ない。










しかし、ここまでの純心を騙すとなると申し訳ねぇな。


今度派手な詫びの品でも買ってやるか。

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