原作知らないけど皆いい人だったのでとりあえず仲良くなりたい。

拾ノ刃 ページ11

〜 ＮＯ side 〜





伊黒「巫山戯るな。同情を買えば信じて貰えるとでも思ったのか？お前が未来などから来たという証拠はあるのか。」








伊黒の言葉に、「おいおい」という顔をする者もいれば、「確かに」と内心思う者もいた。





Aは証拠なら...と大正の時代では必ず浮いてしまう服装のポケットを探り出す。









『この格好みてください！今だったらアメリカとかヨーロッパでもこんな服ないはずです。見たことないですよね。こんな構造の服。ファスナーだってこの時代には絶対ないと思いますし、スマホ...携帯電話なんて多分まだ開発されてないと思います！開発されていたとしてもここまで薄くて小さくないと思います！どうですか！これで少しは信じてくれますか？！』









横文字だけでなく、Aの発する言葉全てが理解出来ない。その場にいる全員がそう思った。



Aは自分を真を証明するために必死になっており、周りのぽかんとした表情に気づいていない。






確かにAの服や手に持ってるそれは現代ではありえない。




伊黒は胸の中に少しずつ、本当になのでは...？という気持ちを抱き始めていた。









不死川「...それが未来の物とは限んねェだろォ。常識的に考えてみやがれェ。時空を越える？ンなことがある訳ねェだろォ！！！」







宇髄「おいおい。コイツの表情を見れば分かんだろーが。そこまで問い詰める必要は」









『時空を越えれる訳が無い？？そんなの当たり前じゃないですか！！だからは私はこんなに混乱してるんです！！！』





不死川「っ...！」







不死川の声量を上回る声の大きさに周囲は吃驚すると共に、その正論に納得するしかなかった。




不死川も反論出来ず反発するのを辞めようと思った時、再びAが口を開いた。









『時空を越える事がありえないって言いますけど、私からしたら、鬼なんかが存在している事の方がありえない事なんです！！！』






産屋敷「.....。」





「「「！？」」」





普段全く表情を変えない冨岡ですらも、Aの言葉にかなりの驚きを抱いたことを顔に表した。

拾壱ノ刃→←仇ノ刃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す