雪が丘こども病院2 (ページ4)

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体調不良④ ページ4

康二Side

目が覚めた

ここどこだ…？

そうだぼくリハビリしててそれで…

するとふっかさんと大吾の声が聞こえてきた

慌てて目をつぶった

引き出しに隠したティッシュバレちゃったみたい

どうしよう…
絶対怒られるよ…

そう思いながらいると

深澤「康二起きてるんでしょ」

たぬき寝入りしてるのがバレた

おそるおそる目を開けた

ふっかさんと大吾がこっちを見てた

深澤「大吾2人きりで話してもいい？」

大吾「わかりました
何かあったら呼んでください」

深澤「うんありがとう」

ヤダ行かないで

2人きりって…
何言われるんだろ…

ドキドキしながらいると
いつもとは違う暗いトーンで

深澤「康二なんで隠してたの？」

康二「………」

深澤「黙ってたら分からないよ」

康二「………」

答えられない…
だってなに言われるかわからないもん

深澤「あれ鼻血でしょ？」

ｺｸﾝ

うなずくだけならいいかと思ってうなずいた

深澤「引き出しの中に隠してたってことは言わないといけないって知ってたよね」

ｺｸﾝ

深澤「俺ね康二のこと治して早く元気にしたいって頑張ってるんだよ
俺だけじゃない大吾とか他の人もそう
わかってるよね」

ｺｸﾝ

深澤「隠して辛いのは康二なんだよ」

康二「………」

深澤「いつ鼻血出たの？」

康二「………」

深澤「答えくれないなら俺知らないよ」

康二「………き…きのうの…よる…」

深澤「消灯時間の後？」

ｺｸﾝ

深澤「もう1回聞くけどなんで隠してたの？」

康二「………」

深澤「昨日の夜だったら俺いたのに
すぐに教えてくれたらこんなことにならずに済んだかもしれないんだよ」

康二「………」

深澤「朝の診察で気づいてあげられなかった俺も悪いんだけどさ」

康二「………」

深澤「とにかく今はゆっくり休んで
またあとでくるから」

そう言って部屋を出ていった

そうだよ
ふっかさんが言ってること全部正しいもん

でもどうしてもリハビリおやすみしたくなかった

拓哉に会えるから

拓哉がいると歩けないのはぼくひとりじゃないって安心できるし可愛くてすっごくいやされるから

病棟から出れるのもこの時だけだし

こんなの言い訳だよね…
そんなことわかってる

みんなに謝らないと

そう考えながらまぶたが下がってきて
再び眠りについた