四匹 ページ4
一週間後、クロ____Aが屋敷に戻ってきた。
ある程度は大丈夫らしい。
「ぎゆー」
「…なんだ」
「抱っこ」
「あぁ」
おいでと手を広げれば、勢いよく頭めがけて飛んできた。
「A、痛い」
Aは名前以外何も分からないらしい。
胡蝶によると歳は五歳前後だという。
「ぎゆー、あたまに毛がある!」
「…あぁ。ないと困る」
「ぎゆーはきらわれてる!」
「…!?」
「しのぶがいってた!」
「ぎゆーはおはぎ!」
「…俺はおはぎじゃない」
Aはまた屋敷を走り回り、その後気づいたら屋敷の隅に寝ていた。
とりあえず毛布をかけてやる。
Aが屋敷に来てから、俺の屋敷は騒がしくなった。
「チビ助、冨岡の野郎にイジメられてねぇかァ?」
「さねみだ!さねみ!」
嬉しそうにAは不死川のところに向かう。
「さねみ!あのね、ぎゆーはねおはぎでね、おはぎをいっぱいもってるんだよ!」
自慢げに言うAに不死川は俺を見つめてきた。
俺が手を振ると舌打ちをされた。
ある時は
「きゃぁぁ!今日もとっても可愛いわっ!Aちゃん」
「みつり!みつり!」
「馴れ馴れしく甘露寺と喋るな」
伊黒はそう言いながらもAに本人曰く要らない物(お菓子)を渡していた。
「みつり、おばない、きょうはね、ぎゆーがおはぎとおはなししてたよ!」
「そうなの?冨岡さん、おはぎと会話してるなんて可愛らしいわっ!」
「甘露寺…」
定期的に胡蝶がAの診察をしに来たり、
宇髄が壁を突き破って入って来て、Aを喜ばせたり、
煉獄はAを空高く飛ばし、他の柱から説教を受けていた。
悲鳴嶼さんは本物の猫を連れて来た。
時透はAに興味無さそうにしてたが、その後俺のモノマネをしていた。
「ぎゆー、おなかすいた」
「あぁ、今日は鮭大根を食べに…」
「きのうもしゃけだいこんだった!」
「今日も鮭大根を…」
「いやだ!」
「何が食べたい」
「……」
そう聞き返せばAは俯いてしまった。
「たべものの名前わかんない…」
「……不死川に頼もう」
俺達は不死川の所へ向かった。
400人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
古猫丸(プロフ) - 義勇さん(義勇と杏寿郎推しさん)さん» わぁぁ!!本当ですか!ありがとうございます(*´ω`*)面白くて楽しい、だなんて!!とても光栄です!むふふ( ´艸`)、義勇さんの応援まで!ありがとうございます(*^^*) (2021年2月21日 19時) (レス) id: c92cfbb025 (このIDを非表示/違反報告)
義勇さん(義勇と杏寿郎推しさん) - 面白い....!楽しい....!(これからも)頑張れ....(義勇) (2021年2月21日 19時) (レス) id: c088eaa142 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - あさがおさん» 以前に見てくださって居たのですねっ!見つけていただいて嬉しいです!!(*´ー`*)これからも見ていただけたら、嬉しいです!!素敵なコメントをありがとうございました!m(_ _)m (2021年1月21日 23時) (レス) id: c92cfbb025 (このIDを非表示/違反報告)
あさがお(プロフ) - 前に見てたんですけど、タイトル忘れちゃって探してたら見つけた…!!いつも楽しく読ませていただいてます(*´▽`*) (2021年1月21日 23時) (レス) id: a880b45ead (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - シルバーウルフさん» はいっ!嫌われていませんよっ!(*´ω`*)夢主ちゃんと最後に仲直りできたので、万々歳です(*´∇`)コメントありがとうございました! (2021年1月21日 22時) (レス) id: c92cfbb025 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ