裏切りの恋2【安室透】 (ページ2)

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壁際ページ2

学校帰り、ポアロでのアルバイトが始まった私は、何故か安室さんに壁際まで追いつめられていた。

「あ、あの…安室さん？ここお店ですけど…」

安「今日は僕たちだけなので。今はお客さんも居ませんし。それにここは外からも死角で見えませんよ」

とんっ…と軽い音を立てて安室さんの手が壁に付かれた。

「…！壁ドンってやつですねっ？」

安「何で嬉しそうにしてるんですか」

「だって、日本で人気なんでしょう？男の人にされたいこととか…？女の子たちが口にしてるの聞いたことがあったので…」

アメリカ住みだった私には流行ってることが新鮮で聞いているだけでも楽しいのだ。

安「そうですか…って、別に僕は貴女を喜ばせたくてしたんじゃない！」

「えぇ？そうなんですか？」

安「…昨日、僕が帰った後…何してた？」

昨日の夜は…シェリーについてハッキングした情報をまとめたあとで…

案外早く終わったからバーボンの過去の行動を映像と音声、その他データを調べ尽くしてたなんて言えない。

言えるわけない。

安「隈ができるくらい遅くまで起きてたな？」

「…仕事。あ、ジンさんに痕のことバレちゃった」

質問攻めから逃れようと、誤魔化し笑いを浮かべて刺青を指差した。

安「ジンに会ってたのか…！？」

あれ…逃れられなそう…。