影山飛雄【HQ】

澤村大地 ページ28

「あの、すんません…！」






部活終わり、声をかけられ後ろを振り返ると、なぜか妙にモジモジした影山





「どうしたー？」





スガが代わりに返事をした。すると影山は、





「あの…女子がもらって喜ぶもんってなんだと思いますか…」






一瞬驚いたけどすぐに察した


変に恥ずかしそうにしてる理由はそれか




照れてる影山がなんかかわいくて聞いてみる





「彼女にあげるのか？」



「そっス…でも俺そういうのわかんなくて…」





するとスガが、




「影山、今から一緒に選びに行くべ！」





「えっ…」





口で言うより現物みたほうがいいしな！と言う



たしかにそうだな





「ヨッシャ！行くか」






ということで、近所のショッピングモールに








.









「うーん、特にないと思いますけど…」





彼女の趣味を聞いてみるけど、思い当たるものは無いらしい




「お菓子…とかは違う感じか？」



俺がまた聞くと、スガが返事をした






「いやいや大地、女子は形に残るもんのほーが喜ぶべ？」





「そ、そうなのか…？」





なんでスガは知ってるんだ



まぁそれは置いといて、スガがそういうので、普段使いできそうなものを探しに行くことにした









「うーん…こういうかわいい雑貨屋入るの躊躇するよな」



言いつつ、スガを先頭に入り小さめの店内をぐるっとしてみる







「ピンとくるもんあるか？」






「いや…うーん…」








「クッションとかアロマとか、あーとー…アクセサリー？」







…本気でスガの恋愛歴を考えたけど、思い当たるものがない







「あー、アクセサリー…っスかね？」






「じゃあこっちだな！」








俺はまったくわからないからついて行くだけ







「ピアスは開けてるか？」





「空いてますけど…ピアスは誕生日であげたんで…」







「じゃあ無難にネックレスだよなぁ」







ネックレスはスガの前と、俺の前に少し並んでた






「俺はこれかこれだと思うなー」






スガが選んだ2つを見る影山






だけどあまり納得のいってなさそうな顔だった






そんな影山を横目に俺もゆっくり探してみる









…あ








「影山。これは？」








影山とスガが同時にこちらを見る


2人の顔がだんだん明るくなった







「それだ！」

「それっス！」








.








後日、影山からメールと一緒に彼女とツーショット写真が送られてきた

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