影山飛雄【HQ】

国見英 ページ18

春高準決勝、対烏野戦でベンチに座ってる時、ふと烏野側の応援席を見たら元同級生がいた








中学の時の同級生







すごく目立つタイプとかじゃなかったけど、誰とでも仲良くできるいい子だった






俺らの王様と付き合ってた




あ、今もか









影山と付き合い始めたって聞いた時、ショックを受けた男は多分俺以外にもいると思う







試合が終わって、Aのほうを見ると泣いていた









泣いてた、っていうか手で顔を覆っていた









今まで試合を見て泣いてるAなんて見たことなかった








影山はAがいること全然気づいてないし







影山は中学の時からAに、試合には来るなって言ってたけど、よく隠れて来てたし、まぁいつもの事かと思ったけど









コートから出て、みんな帰る支度を始める








金田一を呼び戻しに行った帰り、Aとすれ違った









「A！」







呼べば振り返るA






けどすぐに若干つらそう顔をする









「国見！…おつかれ様」









Aは少し伏し目がちになる









俺はふっと笑って









「…次は、俺のことも応援しててよ」









「あ、うん…？」









「俺、前までAのこと好きだったし」









「え？…え！？」









「ね、応援しててよ」









戸惑ったような表情を浮かべたが、そのあとにこっと笑って









「わかった！」





と言ってくれた








俺、Aのこういうところが好きだったんだよな


なんか変わってなくてよかった









「次は俺らが勝つからね」






「影山が1番だよ！」





「1人だけ強くてもだめだろ」





「烏野はみんな強いんですぅー」





言い合った後、2人で笑って、じゃあねと言って別れた

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