ちゅ。【HQ】

赤葦京治 ページ30

「赤葦！」






「どうしたの」







スマホから顔を上げ、Aのほうを見る




ベットから降りてきて俺の前になぜか座った







いつになく楽しそうな、ニヤニヤした顔のA





なんなんだろう








Aはそのまま何も言わず


がばっと抱きついてきた







突然の事で驚いたけど、だんだん嬉しさというか、可愛さが勝ってくる






膝立ちの彼女の、胸の辺りにしれっと顔をうずめた





これがいわゆる役得






ぎゅっと抱きしめ返しながら






「どうしたの？」





と、もう1回聞いてみる







するとAは、えへへっっとちょっと変な笑い方をして、またさらに力を強めてくる







「赤葦京治くん！」





「はい」






少し力をゆるめ、俺の顔を覗き込んできた








変わらずなぜかニヤニヤした顔









「えへへ、大好き！！」





そう言われたあと、間髪入れずキスされた







口が離れると、またぎゅっと抱きしめられ、その勢いで押し倒される






「あかーし！だいすき！すき！」






さすがに顔が熱くなる





「…急に何」








なんて言えばいいかわからず、嬉し恥ずかし







「んふふ、照れてる。可愛い！そんな赤葦もすーき！」









「すき！大好き！超大好き！」









「かっこいい赤葦も可愛い赤葦も好きだよ？

赤葦すきすき大好き！」









鼻にキスをされ、また何度も好きと言われた









なんなんだ急に、勘弁してよほんとに









恥ずかしさと、嬉しさと、興奮とで、変になりそう





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