花巻貴大 ページ11
修学旅行のホテル。の恒例行事といえば、異性の部屋に行ってゲーム！
というタイプの友達ばっかだけど私はそこまで興味はない
でも部屋の子全員行くらしいから私もついて行った。だってひまだし
男女混ざっての恒例行事といえば、
「はい！王様ゲーム始めま〜す」
いぇーいと歓声があがる
ついてきたのはいいのだが、ついたのは隣のクラスの男子部屋だった
どうやらカップルがいるらしい
いまいち盛り上がりきれていない私に声をかけてくれた友達
「テキトーに楽しも！」
話していると、くじを引く番が回ってきた
…ま、テキトーにね。
何周目かで、王様くじを引いたのは、ある男子だった
「ポッキーゲームとか一通りやったしな」
悩む王様に誰かが言うと
「たしかに！...じゃあキス、いっちゃおー！」
また、いぇーいと歓声が上がる
「あ、恋人いるやつはさすがに無しな。
じゃあ…4番と10番！」
王様が言うと、みんな自分の手元を見る
…あ。
「おれ、10」
うぇーいと謎の歓声があがる。言い出しにくい
名乗り出たのは、ほぼ初対面の男子だった。友達の友達ってやつ
隣の子に手元を覗かれ、
「あ、A、4じゃん！」
おおおおお！とさらに歓声があがる
ほら行ってきなよ！と友達に押されて相手の男子とご対面。
「先確認するけど恋人とかいないよな？」
お相手が俺はダイジョーブ。と言った
「…あたしも大丈夫です」
相手と目が合う。名前なんだったかな
「…おれ、花巻てゆーの。あ、俺は知ってる。Aさんだよね」
ごめん、名字しらないけど。と付け足す花巻さん
「あ、名字、」
言おうとすると、そろそろよろしくー！とお気楽な王様が言った
まったく他人事だからって
「おう。…してもいいか？」
じっと見つめられて顔が熱くなるのを感じた
頷いて返事をする
お互い緊張しているのか少し崩れた正座のまま
「じゃ、するよ」
軽く宣言して花巻さんが目を薄める
あわてて私も目をつむった
近づいてくる気配
唇に柔らかい感触を感じた
唇が離れたのを感じて目を開くと、至近距離の花巻さんと目が合ってしまった
また、顔が熱くなる
2人で苦笑して、またお互い惹かれるように唇を合わせた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひのちか(プロフ) - 颯さん» こんにちわ。そう言って貰えてありがたいです！これからもよろしくお願いします:) (2020年3月3日 4時) (
レス) id: 833028814c (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 初コメ失礼します。この短編凄く好きです。胸キュンが凄いです。更新頑張ってください。 (2020年3月2日 23時) (レス) id: ec9a814c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひのちか | 作成日時：2019年10月30日 22時
