推し、助けちゃいました (ページ13)

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第13話ーグクーページ13

グク「…ん、ここは、どこ？」

鼻につく匂いと共に目が覚めた。

ここは…病院？ここはベッドの上？

あれ、僕今まで何してたんだっけ。

僕はなんでこんなとこに…

！！！！

グク「…A！ｲｯ！！」

勢いよく起き上がろうとすると激痛が走った。

頭は今にも割れそうで、手、足、顔は

引き裂かれてるような痛みがする。

JH「はぁぁ！グク、目が覚めたんだね！？
良かったぁっ。でも大怪我してるんだから体を動かしちゃダメだよ」

あたりを見渡すとそこには涙を流す僕のメンバーが

居た。

TH「ほんとに良かったよぉ…。グクが居なくなっちゃったら僕、本当にどうしようかと…。」

JM「そおだよぉ！皆すっごく心配したんだからね！？」

JN「ヤァー！ジョングガァ、良かった良かったぁ。」

本当に思い出せない。

誰が僕を助けてくれたんだ？

SG「心配かけんなよ。…Aさんがお前を助けてくれたんだぞ」

＿＿＿＿＿そうだ。

Aが僕を助けてくれたんだ。

自分の身をボロボロにしてまで

こんな僕を助けてくれたんだ。

君は本当に僕のヒーロー、いや、僕の天使だね。

グク「…！Aは？？」

NM「あぁ。Aさんならここに…。」

そう言ってナムさんは僕の隣のベッドに横たわってる

Aを指さした。

グク「A、Aはもう目が覚めたの！？」

口を動かすだけで唇に頬が張り裂けそうだけど

Aのことを思うとそんなの気にならない。

ナムさんは大きく首を横に振った。

NM「……まだ。医者の方も最善を尽くしてるらしいが…。」

グク「そん…な…。」

僕は本当に大バカものだ。

自分の好きな人も守れなくて、

モブ子の思うつぼにはまっていて、

あの時、違う選択をしていれば…。

Aをこんな目に合わせなかった、

Aを守るとか言いながら、

結局何も出来てないじゃん…。

僕は君に助けて貰ってばっかりじゃん…。

惨めな自分に腹が立って涙が出てきそうだ。
JH「グク、こんな時に申し訳ないんだけどAさんは……もしかしたら目を覚まさないかもしれない」