2st Life ページ2
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コハク「着れたー!着れたよ、ママ!」
真新しい制服を身にまとった私は、
勢いよく階段を駆け下りる。
そして、リビングにいるママに飛びついた。
コハク母「もう、コハクちゃんったら!」
私のおでこにデコピンをしつつも何処か嬉しそうなママ。
コハク母「もう高校生なんだから、もうちょっと警戒しなきゃ!」
コハク「警戒?」
コハク母「そうよ!変な男の人とかに付けられないようにね!」
そして、これまでで何度も言われたことのある言葉を言われる。
──── だって、コハクちゃんは可愛いんだから!
私はママから離れると「可愛いでしょー?」とクルクルと回ってみせる。
コハク父「そうだな。天使のようだよ」
スーツをきっちり着こなしたパパがそう言う。
コハク「もぉー、ダメだよ!パパにはママって言うべっぴんさんがいるでしょ!」
そう言うとパパとママは目を合わせて笑った。
これが私の日常。
私の愛し愛されるハッピーシュガーライフなの。
コハク「ねぇ、パパ、ママ。そろそろ時間じゃなーい?」
私がそう言うと、
狙ったかのようなタイミングでチャイムがなった。
ピーンポーン……
これは私の変わった高校生活の物語だ。
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作者名:希空 | 作成日時:2018年10月7日 15時