1st Life ページ1
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「コハクちゃんはホントに可愛いねー!」
昔っから良く言われていた言葉。
両親にも保育園の先生にも小学校の先生にも。
クラスメイトからも先輩からも後輩からも。
私はいつも愛されていた。
中学生の頃、学校一イケメンと言う男子に告られたけど、
誰も私を憎んだり手を出したりなんてしなかった。
「おめでとー!コハクちゃんだったら勝ち目ないよ!」
「ホントホント!だって私でも惚れそうだもん!」
そう言って祝福をしてくれた。
結局は断って終わっちゃったけど。
つまり、結論から言えば、
私は可愛いから最強ってこと。
ニコニコしてるだけで皆をハッピーに出来ちゃうもん!
けど、それが変わったのは高校生になってから。
そこでのヒロインはただのモブだった。
ただのモブが皆から愛されている。
大して可愛くもないくせに。
こうなったら、私が思い知らせなきゃいけない。
可愛いが一番ってこと。
お前の顔じゃヒロインは務まらないってこと。
私が一番ヒロインに向いているってこと。
ヒロインになりたいなら、
とりあえず、整形でもしてきてよ。
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作者名:希空 | 作成日時:2018年10月7日 15時