唯一無二 (ページ10)

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約束ページ10

今日の対談取材は、いつもの仕事とは違った緊張感があった

今まで知らなかった大谷選手の一面が知れて、お互いが運命を変えあっていたこともわかって

さっきまでの時間が夢だったんじゃないかと思うほどだ

ピコンッ

ボーっとしていたら私のスマホに通知が来た
見てみると大谷選手からの連絡のようだ

大谷『今日はありがとうございました。とても楽しい時間でした！』

歩美『こちらこそありがとうございました。私もとても楽しい時間でした！』

さっきまで会って話していたというのに、メッセージになるとやはり緊張してしまうのかかたい文面になってしまう

大谷『今回は東条さんとの対談取材のために帰国したので、明日の朝一の便でアメリカに帰ります』

あの大リーガーが、私との対談のためだけに帰国していただなんて・・

歩美『わざわざ帰国してくださってありがとうございました。次のリーグも頑張ってください！』

大谷『東条さんにお会いできたので、俄然頑張れそうです！』

今日分かったこと
大谷選手は気持ちをまっすぐに伝えてくれる

私自身あまり正直に伝えることができないからこそ、まっすぐ伝えられると恥ずかしくなってしまう

でも、少しぐらいは素直になってもいいだろうか

歩美『時間があったら、次のリーグ戦観に行ってもいいですか？』

大谷『アメリカですよ！？』

歩美『今回は大谷選手が会いに来てくださったので、次は私が会いに行きたいんです』

今まで知らなかった大谷選手の人柄を知ったからこそ、大会で活躍する''野球選手としての大谷翔平''を見てみたいと思ったのだ

大谷『そういうことでしたら、これそうなときに連絡して下さい！チケット取ってお送りします！！！』

文字を打ちながら、犬のように尻尾を振っている大谷選手が目に浮かぶ

歩美『わかりました。行くときはご連絡します』

大谷『東条さんにかっこいい姿をお見せできるように、もっともっと頑張ります！！』

歩美『日本から応援してます！！』

来年は1月にデビューを控えている
これから忙しくなるだろうが、多少無理をしてもスケジュールを調整したうえで大谷選手に会いに行こう

あのときはそう思っていた
来年もいつもと変わりなく自由に世界中を行き来できると

大谷選手の試合を観ることができると