ご飯までの暇時間 -4- ページ19
病院から居なくなったあいつ。
状況を把握するのに時間がかかった気がした
ベッドを見れば、何時も怠けて寝ていたあいつが姿を消していた。
ナースコールを強く押して来てくれたナースさんにあいつが居ないことを伝えた。
すぐに病院は騒然とした。あいつの祖父母にも電話をしてくれた。
一体どこに……そう思ったときにあいつが俺に言った1つの言葉を思い出した
『Aはさ、もし願いを叶える物があったらどうする？』
願いを叶える物といえば、山奥に祀られてる黒蛇。
病院からは遠いけど、学校からだとそう遠くは無いところに位置してる山に１回だけ
2人で行ったことがある。
山の中は暗くて、１回入ったら暗すぎて道が分からなくなるところ。
坂を下りて、苦し紛れの階段を下りて、
やっと帰れたのは23:00とかそこらへん。
両親にこっぴどく怒られて、あいつもすげぇ怒られたって翌日の学校で言ってた
こんな事を考えてたら目の前には山。病院から1人で歩いてきた？無意識に？
でもこれは好都合だった、山奥に向かって再び俺は歩き出した。
数十分歩けば足が痛くなって、更に数十分歩けば感覚が無くなってきた
運動があまり好きじゃない俺にとっては辛い時間。
だけど、あいつを諦めることは出来なかった。
A「……」
目の前には小さな祠。少し奥を見れば大きな神社。
その祠には剥がれそうな御札が1枚、扉に貼られていた。
周りにはあいつらしき人は居なかった。
A「帰るか」
ぼそっと呟いた言葉を聞いたように、強い風が吹いた
べりっと音がして顔に何かが貼り付いた。
それを見ればくしゃくしゃの御札。
前の祠を見れば御札が剥がれた扉がキィ…と開き始めた
祠の中には大きめの黒蛇がとぐろを巻いて入っていた
その黒蛇は綺麗な黄色い目を開いていた
月明かりに照らされて、その黄色い目は怪しく光っていた
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猫 - マリーの腐女子設定公式で笑えますよねw あと応援してます頑張ってください！ (2022年7月4日 17時) (
レス) @page27 id: b4d2c83c20 (このIDを非表示/違反報告)
なえ - めっちゃ面白いです！五条先生色々とヤベェ。更新楽しみにしてます！ (2021年5月16日 4時) (レス) id: 6b7be41b16 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2021年5月3日 16時
