灰色の空、薄黒い海 ページ1
朝起きて時間を確認、6:20だった。
MINEを開けば、朝早くからカノからメッセージが届いていた
「気をつけてね〜、全員分のお土産もよろしく〜＾＾」6:12
いつも朝早くからカノのメッセージが届くのは当たり前だったから、
俺もいつも通り、適当な返事をしながら身体を起こす
同じタイミングで、寝癖がぴょこんと立ってる五条先生がドアを開けて入ってきた
五条「洗面所借りたよ、Aも顔洗ってきな〜」
A「行ってきまーす…」
チラッと窓を見ると晴天という訳ではなく、曇り空がずーっと奥へ広がっていた
とりあえず今日は折りたたみ傘も持っていこうか
五条先生に肩を押されながら洗面所に向かった、抱き枕にしていた夜蛾先生から貰った黒蛇も一緒に持っていった
A「今日は青くて綺麗な晴天ですね…」
五条「現実逃避ダメだよ、今日は1日曇りです」
テレビに映った天気予報には1日中曇りと分かる表が映されていた
俺らがあっちに着いたときから雨が降るらしい。
朝6時に起きたので、出発時間までご飯を食べたり軽いゲームをして暇を潰した
五条「今日からこっちに帰るまで、五条先生って呼ぶの禁止ね」
A「Why！？じゃあなんて呼べばいいんですか！？」
五条「自分で考えてね〜♪あと敬語も禁止！」
人差し指を俺の口に当てて笑う五条先生。
急に言われた先生呼び禁止令に戸惑う俺。
これ破ったら課題とかめちゃめちゃ出されそう
なんて呼べばいいのか、といっても候補はあがってた
候補というより、俺が「悟」呼びしたいだけなんだけど。(恋人みたいだから)
でも先生に呼び捨てはいけないから、悟さんでもいいかな
駅に着いて銀行に向かってからチケットを取ろうと決めると、悟さんもお金を下ろしていた
聞くのも悪いし、そのままチケットを取りに行く前に悟さんに呼ばれた
A「はいなんでしょう」
五条「今日は僕が無理言って一緒に行くわけだし、チケット代くらいは払わせてよ」
A「何言ってるんですか？？？？」
五条「敬語使ったので僕が払いまーす」
流れるように支払いを済ませて2人分のチケットを取ってくれた
その間も俺はずっと困惑していた
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作成日時：2021年7月18日 18時
