何でオレの番が嫌いランキングNo.1の奴なんだよ!!【BL】

episode１４ ページ15

湊side


A「おいしい､､」


会長は片手で口を覆って言った｡心なしか目が昆虫を見つけた時の少年のように､キラキラしてる｡

ギャップからくる視覚の暴力だよね｡


というか､甘党なんだ､､いちいち可愛いんだけど



湊「それ､俺が作った」


A「そうなのか?僕は料理ができないから尊敬する」


確かに会長､料理へったくそだろうなあ｡調味料の分量ミスっただけで絶叫してそう｡

言ったら俺､処されるな､確実に｡



あ､クリーム口元についてる｡


俺にとっては普通だったのに､会長にとってはそうじゃないらしい｡口元についたクリームを舐めることは｡


湊「特典の放棄は､俺が傷つくから禁止だよ」


A「ど､どんな理屈だ!馬鹿!」



湊「舐めただけだしいいじゃん｡それに､前にキスしてんのに､そんなので恥ずかしがられたら先に進めないじゃんか」


A「声が大きい､､!ばれたらどうするんだ!」


いいよ別に､わざとだし｡
会長気づいてないっぽいけど､Ω特有の甘い匂いするんだよね｡


だから､他の奴らへの牽制の意味も込めてる｡



湊「先に進むっていうのにはつっこまないんだ?」




A「湊っ!」





A「､､いい加減にしろ｡はずかしくてしょうがない､､」



会長は､俺から目を逸らし､袖から少しだけ出した手で赤くなった顔を隠している｡



湊｡



皆大体､俺のこと"湊"って呼ぶけど､やっぱり会長はとくべつだ｡



俺も何か恥ずかしくなってきた｡

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