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仕事が終わり、「お疲れ様でした」と挨拶をしていると、伊野ちゃんに呼び止められる。



慧「一緒にかーえろ?」



『あ、、うん。』



更衣室で着替えを済ませ外に出ると、壁に寄りかかってケータイをいじっている伊野ちゃん。



『おまたせ。』



慧「お、今日の私服もいいね。って昨日もそれだったんだっけ?」



『その話はしないで。』



慧「なんでよー。、、、あ、ねぇ、あそこの公園ちょっと寄ってかない?」



もう少し暗くなっているからか、子供たちは居なくて静かな公園の奥のベンチに並んで座った。



『、、、昼間の事だよね?』



慧「んー?あー、まぁそうなんだけど。言われなくても答えは分かってるから、言わなくてもいいよ?」



『、、、え?』



慧「答えはNOでしょ?あー、もう少し早く言ってたら、押し通せたはずなのになぁー。」



『、、、ごめんね、伊野ちゃん。伊野ちゃんの気持ちはすっごく嬉しいんだけどさ、、。』



慧「ん。、、けど、俺の事は嫌いじゃないでしょ?」



『うん。それはもちろん。』



慧「ならいいや。これからも同期としてベタベタするから、よろしくー。」



『ふふ、ベタベタはしなくていいから。』



慧「それ位させてよぉ。」



『、、、ありがとね。』



慧「お礼言われるような事はなんもしてねーけど。」



伊野ちゃんの方が苦しいはずなのに、私を傷つけないようにしてくれる。



優しい人だって知ってる。



慧「さみーから帰ろっか。」



そう言いながら上着のポケットに手を突っ込んで、少し背中を丸めて歩く後ろ姿に、もう一度ありがとうって呟いた。







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陽月(プロフ) - 侑李さん» コメントありがとうございます!少し更新しましたー!更新遅くて、すみませんm(_ _)m (2017年3月11日 12時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
侑李 - 更新早くして下さい!気になって寝れない!! (2017年3月10日 21時) (レス) id: 5b23be1649 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 陽月さん» 私の作品、読んでくださってるんですね!ありがとうございます。こちらこそ、お恥ずかしい‥。お互い、マイペースに楽しんで更新頑張りましょうね! (2017年3月2日 15時) (レス) id: 06773bc668 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 華さん» コメントありがとうございます!まさか、華さんに読んで頂けて、コメントまで貰えるとは!!嬉しいです!私も華さんの作品、大好きで読ませてもらってます!下手くそでお恥ずかしいですが、更新頑張ります(^-^) (2017年3月1日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんにちは。このお話、とても好きです。ドギマギしてる知念くんはかわいいし、二人の今後がどうなるのか楽しみです。陽月さんのペースで更新頑張ってください。待ってますね☆ (2017年3月1日 21時) (レス) id: 06773bc668 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:陽月 | 作成日時:2017年2月20日 0時

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