41 ページ41
.
仕事が終わり、「お疲れ様でした」と挨拶をしていると、伊野ちゃんに呼び止められる。
慧「一緒にかーえろ?」
『あ、、うん。』
更衣室で着替えを済ませ外に出ると、壁に寄りかかってケータイをいじっている伊野ちゃん。
『おまたせ。』
慧「お、今日の私服もいいね。って昨日もそれだったんだっけ?」
『その話はしないで。』
慧「なんでよー。、、、あ、ねぇ、あそこの公園ちょっと寄ってかない?」
もう少し暗くなっているからか、子供たちは居なくて静かな公園の奥のベンチに並んで座った。
『、、、昼間の事だよね?』
慧「んー?あー、まぁそうなんだけど。言われなくても答えは分かってるから、言わなくてもいいよ?」
『、、、え?』
慧「答えはNOでしょ?あー、もう少し早く言ってたら、押し通せたはずなのになぁー。」
『、、、ごめんね、伊野ちゃん。伊野ちゃんの気持ちはすっごく嬉しいんだけどさ、、。』
慧「ん。、、けど、俺の事は嫌いじゃないでしょ?」
『うん。それはもちろん。』
慧「ならいいや。これからも同期としてベタベタするから、よろしくー。」
『ふふ、ベタベタはしなくていいから。』
慧「それ位させてよぉ。」
『、、、ありがとね。』
慧「お礼言われるような事はなんもしてねーけど。」
伊野ちゃんの方が苦しいはずなのに、私を傷つけないようにしてくれる。
優しい人だって知ってる。
慧「さみーから帰ろっか。」
そう言いながら上着のポケットに手を突っ込んで、少し背中を丸めて歩く後ろ姿に、もう一度ありがとうって呟いた。
.
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
陽月(プロフ) - 侑李さん» コメントありがとうございます!少し更新しましたー!更新遅くて、すみませんm(_ _)m (2017年3月11日 12時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
侑李 - 更新早くして下さい!気になって寝れない!! (2017年3月10日 21時) (レス) id: 5b23be1649 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 陽月さん» 私の作品、読んでくださってるんですね!ありがとうございます。こちらこそ、お恥ずかしい‥。お互い、マイペースに楽しんで更新頑張りましょうね! (2017年3月2日 15時) (レス) id: 06773bc668 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - 華さん» コメントありがとうございます!まさか、華さんに読んで頂けて、コメントまで貰えるとは!!嬉しいです!私も華さんの作品、大好きで読ませてもらってます!下手くそでお恥ずかしいですが、更新頑張ります(^-^) (2017年3月1日 21時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - こんにちは。このお話、とても好きです。ドギマギしてる知念くんはかわいいし、二人の今後がどうなるのか楽しみです。陽月さんのペースで更新頑張ってください。待ってますね☆ (2017年3月1日 21時) (レス) id: 06773bc668 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:陽月 | 作成日時:2017年2月20日 0時