白い鳥かご (Yuri.C)

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Yuri side



帰りの車に乗り込み、メンバーの待つスタジオへ向かう。



『お疲れ様ー。』



なるべくいつも通りに振舞おうとしたけど、どうしても気持ちは上がらない。



涼｢お疲れ。、、、知念、なんかあった？｣



ほら、涼介にはすぐ気づかれる。



『うん。今ね、24時間テレビで僕が取材する子に会ってきたんだ。』



大｢どんな子？｣



『僕と同い年の女の子でね、頭に腫瘍があって、心臓も良くなくて、、、余命3年って言われてから、今もう2年４ヶ月経ってるの。』



涼｢、、、そっか。｣



『僕もそれを聞いてから会ったから、最初何話したらいいかとか不安だったんだけど、会ってみたら凄くいい子でね。』



『病気の事を聞いても、重たくならないようにちょっと笑いながら話すの。聞いてるこっちが泣きそうになるのに、ふわって笑うんだ。その笑顔がかわいくて、儚げで、、、それ見てたら、何かさ、、、神様って不公平だよね。』



薮｢それは、、、辛いな。、、でも知念。これはあくまでも取材、、仕事だから。あんまり深入りしちゃダメだぞ？｣



『うん、、、。』



分かってる、、、そう、分かってるんだ、ダメだって。



けど、、、もう遅いかもしれない、、。



『、、あ、そうだ。Aちゃんね、僕たちのファンなんだって！でね、体調悪くならなければ、来週末のライブに来れる事になったんだ。』



涼｢お、そうなんだ！誰担当なんだろ？｣



『それは僕に決まってるでしょ。、、あ、でも伊野ちゃんも好きだって言ってたな。』



慧｢俺？マジ？、、おー、それならちょっとがんばっちゃおっかなー♪｣



『、、、終わった後楽屋に呼ぼうと思ってたけど、辞めた。僕だけ会いに行こ。』



慧｢なんでよぉー、呼んでよAちゃん。俺も会ってみたい。｣



『、、、変な事しちゃダメだからね？』



慧｢信用ねーな(笑)｣







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