18 ページ18
Yuri side
三島さんに状況を聞いて、仕事終わりにすぐ病院へ向かった。
部屋に入ると、Aちゃんは眠っていた。
そっと頬に触れる。
『熱い、、、。それに、少し痩せた？』
Aちゃんの寝顔を眺めていると、花瓶を持ったAちゃんのお母さんが部屋に入ってきた。
母｢、、あら、知念くん。来てくれたのね。｣
『こんにちは。、、三島さんからAちゃんの事聞いて、、。』
母｢忙しいのにわざわざありがとう。、、少し話せるかしら？｣
病院の休憩スペースの端の席に座る。
母｢ココアでいいかしら？｣
『ありがとうございます。』
母｢、、、三島さんからね、この間の映像見せてもらったわ。ありがとうね、、。知念くんが時々取材以外でも来てくれてるのは知ってたけど、そんな風に思ってくれてたとは思わなかったわ。｣
『振られちゃいましたけどね。』
母｢あの子も意地っ張りだから。、、でも、私でも同じ事を言うだろうと思う。｣
『、、、、。』
母｢、、あの子がまだ小さい頃、夫を病気で亡くしてね、、、。2つ下の弟がいるんだけど、小さいながらにもよく面倒見てくれて。本当に、、、大切な娘なのよ。｣
母｢それなのに、、、まさかこんな事になるなんてね、、。こうなると母親が出来ることなんてごく僅かでね、、何となくAが自暴自棄になってるのも気付いてた。｣
母｢何とか少しでも長くって思うのは、、親のエゴなのかもしれないわね。｣
『そんな事、、、。』
母｢、、知念くんには本当に感謝しているの。知念くんが来てくれるようになってから、あの子凄く明るくなったし、何より生きようとしてくれてる。私には出来なかった事だから、、、。｣
『僕は結局、何も出来てませんよ。』
母｢、、、Aが知念くんの事を突き放したのは、多分、、自分の体の事はやっぱり自分がよく分かるから、、、。｣
『どういう、、、事ですか？』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cheln(プロフ) - あまりにもリアルすぎて号泣してしまいました。自分の名前を入れてたので余計に涙が止まりませんでした。この作品を読んで良かったです。ありがとうございました。 (2018年4月23日 22時) (
レス) id: f22848a5f9 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - す―――っごく良いお話でした(´;ω;｀)主人公が転生して再び知念くんと会うことが出来て本当に良かったです…！感動しました！ (2017年8月15日 23時) (レス) id: 233d6a7085 (このIDを非表示/違反報告)
kaomojijump(プロフ) - お母さんが主人公に気づくところを読んで号泣しちゃいました！ (2017年8月7日 15時) (レス) id: 88a463478a (このIDを非表示/違反報告)
Honolulu(プロフ) - 感動した！主人公が死んじゃうところは本当に泣いちゃった（＞＜。） (2017年8月2日 14時) (レス) id: a1925e72c3 (このIDを非表示/違反報告)
陽月(プロフ) - いちごがーるさん» そう言って頂けて、本当に嬉しいです！！よかったぁー、、。安心しました(^^) (2017年7月29日 16時) (レス) id: a2dda5cfec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：陽月 | 作成日時：2017年6月27日 1時
