白い鳥かご (Yuri.C)

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知念くんが帰ってから、泣き疲れてすぐに寝てしまった。



少しだけ開けたままになっていた窓から、冷たい風が入ってきて、寒さに目を覚ます。



『さむっ、、、っゴホッゴホゴホ！！』



口元を押さえていた手のひらに、暖かい感触。



手のひらを見ると、血が付いていた。



『あ、、やば。、、、っゴホッ！！苦しっ、、。』



すぐに枕元のナースコールを押す。



部屋に来た先生が私の咳に気付き、駆け寄ってる。



先生｢A！？ゆっくり呼吸しろ。、、、うん。熱もあるな、、。｣



『あと先生、、、これ。』



握っていた手のひらを開いて見せる。



先生｢っ！！、、今すぐ点滴するからな？酸素マスクつけるぞ？｣



マスクをしたおかげで、苦しさが少し和らいだ。



点滴の効果が出てきた頃には、咳はだいぶ落ちついた。



先生｢ったく、窓開けたまま寝るなんて。｣



『疲れてそのまま寝ちゃったんだもん。』



先生｢とにかく、良くなるまで絶対安静だからな？｣



『はーい。』






それから数日、咳は治まったものの微熱が続いている。



『んー、外出たい。』



三島｢ダメダメ。もう外寒いし、またぶり返したら大変だよ。｣



『ちぇー。、、あ、三島さん、この事知念くんには言わないでね？余計な心配掛けたくないし、私全然元気だし。』



三島｢、、、うん、わかった。｣






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