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『…私が合コン行くの…嫌だよね?』
「え………?」
隼くんは、パッと私から離れて…泣きそうな顔。
「…俺の事、嫌になった?」
『それはない!100パーない!』
保育園での話をしたら、今度は不機嫌そうな顔。
「Aのせいじゃないじゃん?それは…」
『……そうなんだけど………
ちょっとだけ顔出すことで平和になるなら……』
「俺の気持ちは平和じゃないけど……?」
『ん……』
そりゃ…そうだよね……。
隼くんは俯いて黙った私の手を握ると、顔上げて…って。
「別に……いいんだよ?
飲み会行っても……そこに男がいても。
まぁ…心配か心配じゃないかって言われたら、心配だけど……俺がAを離すつもりないし……」
隼くんは私の頭を撫でてくれる。
「けどさ…俺、Aが合コンで嫌な思いしたこと……当たり前だけど忘れてないよ?」
泣いて、隼くんに慰めてもらったもんな……。
「Aが波風立てたくないのも、同期の友達が心配なのもわかるけど…
それでAが傷付くかもしれないのは……俺は我慢できない」
ハの字眉の隼くんは、私の目をジッと見つめて、いつ?って。
『ん?』
「その合コン……いつあんの?」
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 18時