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ちょうど隼くんから仕事が終わったと電話が来たから、近くにあったコーヒーショップで待つことを伝える。

「…ねぇ…………まぁいいや。
とりあえず行くね?」

たぶん…何かあったってのは察したみたいだけど、この場では聞かないでおいてくれた。


「田中ちゃん!」

カフェに入ろうとしたら、隼くんの事務所の人だという……名前、何だっけ……

「忘れ物!」

はいって手を取って名刺を乗せられ…咄嗟に受け取ってしまった。

『…受け取れません』

「無理で〜す」

返そうと差し出すけど、両手を上げて笑ってる。


「用事…あるんじゃなかったの?」

カフェに来る用事?っていじわるそうな笑顔。


『待ち合わせです…』

「彼氏?」

『……』

返事したくないから、無視。

しょうがなく手に名刺を持ったまま、カウンターでコーヒーとお菓子を頼んで待ってたら、その人も後ろに来て並んだ。

紙袋に入れてもらったお菓子とコーヒーを手に、店を出る前に名刺を差し出したけど、その人は一度名刺を受け取ってから、私が持ってた紙袋に放り込んだ。

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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 18時

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