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「え?」

「また?」

……また?って。
早く帰るって言ってたじゃん。

早めに帰るって伝えてた先輩の顔を見たら、苦笑いで肩を竦めてて……
同期はちょっと青くなってる。

…もしかして、伝わってない……?

………やられた…?


『あ……あの…』

「この子ね…前もこんな感じで……
ホント、ノリが悪くて空気壊しちゃうの」

『……すみません』

同期の子に封筒を渡して、私の分の会計もお願いして頭を下げると、目の前にいる男性が苦笑い。

「ねぇ……彼氏いるでしょ…」

『え…』

「キスマ……ついてるよ?」

首を指差すその男性に、みんなの注目が集まる。
しゃがんだタイミングで見えた…って。


「え?」

「ホントに?」

「話…ちがくない?」

「何それ……おもんな…」

男性みんな、幹事の高井先生を見てて……
高井先生は眉間にシワを寄せてから私を睨んだ。


…アウトだ…完全にアウト。

『すみません。
用事があるので早く帰る事は伝えてたのですが……
お先に失礼します…』

開き直って笑顔で告げると、店を出た。

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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 18時

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