My Only Love ４ (ページ17)

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「彼氏いた事ないんだって…？」

「え？天然記念物じゃん！」

……天然記念物って…私はトキか何かですか…？

首を傾げて苦笑いして、とりあえずやり過ごす。

隼くんから、そろそろ連絡が来る時間で…できるだけ変な雰囲気にならないままで帰りたいから。

ちょうど店員さんが料理を運んで来たから、飲み物の追加注文をして話題を逸らす。

いい感じに別の話で盛り上がりはじめ、こっそり頼んだノンアルのビールを一口飲んだ時だった。

「ねぇ……連絡先交換しない？」

『ごめんなさい。
そういうのは…ちょっと』

「えぇ……そういうのはちょっとなら、どういうのならいいの？」

面倒な言い回しに、機嫌が顔に出そうです…。

「こいつね、会社員って言ったけど、芸能事務所で働いてんの！
いいことあるかもよ？」

スマホ片手に、LINE教えて…って言ってる男性の横で、もう一人がニヤニヤしてる…。

「えぇ～？
なんていう事務所なんですか？」

先輩保育士さんたち……目の色が変わったよ…？
みんなキラキラしちゃってるし、声もワントーン高い…。