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金曜日の夜はいつも帰りが遅いって聞いてたけど…
合コンに行く前の日だからか、ちょっと早めに帰ってきてくれた。
合コンの話をしてからずっと、隼くんは私を抱きしめながら寝る……。
不安にさせてたけど…それももう、今日で終わり。
今後は何があっても行かないって、同期に話した。
隼くんの笑顔が曇るのは嫌だから……。
「A……?」
『ん……?おかえり……』
帰ってきた隼くんにくっつくと、手を取られ……
何かされてる?
え……?
もしかして…………
重い目を開けて見たら、左手の小指に指輪が光ってる。
「明日…これつけてって?」
虫除けだって……。
「……急ぎで、刻印とかできなかったけど…」
『ありがと……』
ぎゅっと抱きつくと、俺の自己満って頭を撫でられた。
「あと、Aのバッグの上に、俺の時計置いてるから……それもつけてって?
彼氏いるってことくらいは言っていいから…
それで逃げろ」
いざという時のために、バーチャル彼氏を設定しときなって。
お店の位置情報は、すでに共有してて…
仕事終わりに連絡をもらうことになってる。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 18時