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「寝落ち?」
『…隼くん…』
充電ケーブルにつないでなかったスマホを、隼くんが差し込んでくれて……おじゃましま〜すって、ベッドの横へ潜り込んできた。
「ただいま〜」
『おかえりなさい』
ぎゅっと隼くんに引き寄せられてくっついたら、お風呂上がりでポカポカで……やっぱりいい匂い。
つい息を吸い込んじゃって、また変態って笑われた。
「あのさ……お願いがあんだけど…」
『何…?』
ちょっと不機嫌そうな言い方に、不安を感じながら顔を上げたら、眉がハの字。
「Aが出かける時に俺が寝てても、声かけて起こしてよ……」
寂しいじゃん…って、口が尖ってる。
『ごめんね?
起こすの…どうかなぁ〜って思って、そのまま行ったもんね……』
「大丈夫だから……俺。
二度寝もできるし…朝も弱くないからアラームで起きれるから…」
『ん……。
わかった……明日からは声かけるね?』
「お願い………。
今朝は母ちゃんにめちゃくちゃ笑われてさ………聞いた?」
『聞いた…。
話す時もすっごい笑ってたよ?』
マジかぁ〜って苦笑いしながら、佐野さんにもイジられて散々だった…って拗ねてる。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月28日 18時