My Only Love ３ (ページ50)

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『……難有りって』

「だってそうじゃない？」

クミさんは、ちょっとかわいそうな気がしてきた…って。

『そんな事ないです…。
私は……隼くんが初カレで良かったなぁって思ってますよ？』

何が普通なのか、私にはわからないけど……。
私には十分過ぎる相手だと思ってる。

「毎日デートしたいとか？」

『えぇ……私も私の時間、ほしいです』

「手、つないで街を歩きたいとか…」

『たぶん恥ずかしくて無理です』

「夢の国でデートしたい！とかさ？」

『あぁ……それはちょっとしたいかもな…。
けど…別れるってジンクス聞きません？……別れたくないから…いいです。
夢の国は、友達と行きます』

クミさんは困った顔からだんだん呆れ顔になって…
最後には肩を竦めて苦笑い。

「…隼でいいのか……」

『違いますよ？
隼くん〝が〟いいんです』

〝が〟を強調した私に、クミさんはため息。

「変わり者が彼女で良かったのかな？」

『変わり者……って私ですか？』

「他に誰がいるのよ～！」

２人で笑って、またグラスを合わせて乾杯した。