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「ただいま〜!大変だったね?」

夜、ほろ酔いで帰って来たクミさんは心配そう…。

『大変でした……。
すみません……しばらくお世話になります…』

頭を下げると、困った時はお互い様って笑顔。

「私の事とか気にしなくていいから…自由にしてね?
私もいつも自由にしてるから」

クミさんは、ケラケラ笑いながら冷蔵庫からビールを出して飲んでいる。
ミィさんと外で夕食を食べて、少し飲んでから帰って来たらしいけど、足りなかったらしい。


「冷蔵庫にあるものは、何でも好きにしていいから…
食べられたくないものだけ、名前書いておいて?
…まぁ…私は隼のを勝手に食べて、よく怒られるけどね?」

クミさんは、名前を書かない奴が悪いよね?って、イタズラな笑顔。

『あれがいやとか、これしないでとか……言って下さいね?』

「ん、わかった」

優しい笑顔のクミさんが、1つだけお願いがあるって……。


「隼の事…お願いしていい?」

『え?』

……改まって言われて…
間抜けな声を出してしまった……。


「あの子……ラジオの仕事があるじゃない?
夜遅いクセに朝も早かったりして、たぶん、Aちゃんがここにいても、すれ違う事が多いと思うの……」

心配そうなクミさんの表情は……間違いなく、息子を想う母親の顔。

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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時

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