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みんなで座って寛いでるとこに、隼くんと2人でコーヒーを淹れてお礼を言うと、みんな笑顔。
「ホント……犯罪の匂いしますね?」
「だろ?」
「隼…捕まらないようにしてよ?」
昨日のライブの時、実はみんなから見られてたらしい。
「ランペの中で、隼さんのお母さんが連れてきてる子、誰だろって噂になってたんすよ。
玲於さんから夜聞いて、マジでびっくりでした」
絶対に年下だと思ったのにって。
「コンビニで、身分証出さないとビール売ってもらえないらしいよ?」
「玲於!それ……」
私の顔を見て慌ててる隼くんが佐野さんを止めてる。
『バラしたな?』
「ごめ〜ん」
へにゃ〜って眉を下げて笑う隼くんを、軽く睨んでみるけど…つい笑っちゃう。
怒ったフリなんて、できませんでした。
「良くない?
若く見られる方が……」
「ホントに!
絶対に逆より良くないすか?」
佐野さんと長谷川さんが、慰める感じもなく、ごくごく普通に言ってくれるから、嬉しくなる。
そのまま、昨日いたメイクさんの若作りについて話して大笑いをはじめたみんなは、完全に寛ぎモード。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時