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「迷惑かける……とか思ってるなら、本気で怒るけど………覚悟ある?」

隼くんは、私の表情を見て先回り……。

『けどね…?』

「けど…何?
怒っていいってこと?」

……声も低い上に…………目が怖い…。
すでに怒ってるようです…。


何も言えずに俯いた私の顔を覗き込んだ隼くんの顔を恐る恐る見上げたら、柔らかく笑ってる。

…さっきまで怖い顔してたのに……。


「ダメだ……。怒りたいのに怒れん………。
彼氏になったら、厳しく指導する予定だったのになぁ…」

小さな声で呟いた後でぎゅっと抱きしめてくれて、何でも許してしまいそうってぼやいてる。


『ホントに……いいの?』

邪魔にならないかなぁ……。

「……甘えてください?」


ちょっとおいで…と手を引かれ……
隼くんがリビングの奥の引き戸を開けたら、ベッドが置いてあった。

ゲストルーム的に使ってるんだって。

「母ちゃんはいたりいなかったりだし…気を使うような人でもないけど…
…ここなら籠もれるし……」

クミさんも基本は自分の部屋にいるから、気にしなくて大丈夫だって……。

…そっか……。
ここは隼くんだけが住んでるんじゃないよね…。

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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時

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