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「部屋……水浸しだったらどうする?」

『どうする…って………ヤダな…』

当たり前か…ってハの字眉の隼くんが、よしよしって頭を撫でてくれる。

上の階は学生さんが住んるんだけど…どうやらお風呂の水を出したまま外出し……そのまま朝帰り。
帰ってきたら、部屋中水浸しだったんだって。


『うちのお風呂…自動で止まりますよね…』

「あぁ……なんか、お風呂で友達と遊んでて……シャワーヘッドを浴槽に突っ込んだまま水を出してたらしいんです……」

ちょうど入口近くで会った管理会社の人が渋い顔。

水を止めて遊んでたつもりだったけど、いつの間にか出てたんだって…。


「いい年した学生でしょ?
風呂で遊ぶって何それ……」

隼くんが疑問を口にしたら、管理会社の人は苦笑い。

「大学のイベントで金魚すくいするシュミレーションしてたみたいですよ…?」

呆れた言い方で肩を竦めて、そのまま電話をかけにエントランスを出て行った。


『…なんか……開けるの怖い…』

恐る恐る部屋の鍵を開けて中に入ったら、とりあえず玄関はセーフ。

「大丈夫そうじゃん?」

隼くんが後ろからそう言って……数歩進んだ時だった……


「うわぁ……」

『え…………』

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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時

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