114 ページ14
「諦めて……俺の側にいてよ。
ここにいる俺も俺だし…ステージで盛ってる俺も俺だし…
いろいろあるかもだけど………俺はAちゃんがいいから…」
『……うん…』
恥ずかしいのもあるけど……嬉しさが勝つ。
隼くんを見上げたら優しく笑っていて……
お互いにテレてクスクス笑う。
「お風呂……入る?」
お腹空いたねって、隼くんがもらってたお弁当を一緒に食べて……
ゴミとか、使ってた食器を片付けてたら、隼くんから声をかけられ…ドクンって心臓が跳ねた。
『うん…』
「何でも好きに使って?」
優しい笑顔の隼くんに連れられて浴室に来て…
ドキドキしながらお風呂へ。
結局、パジャマも下着も、さおり先生に一緒に選んでもらった。
ドライヤーで髪を乾かしてから出てきたら、隼くんはソファーで寛いでいて……
パッと顔をあげた瞬間に目があって、更に心臓が煩くなった。
「おいでよ…」
リビングの入口から動けなくなった私に、優しく笑って手招き。
側に行くと、手を取って引き寄せてくれ…ぎゅっと抱きしめられた。
「大丈夫?」
『あんまり…大丈夫じゃないかも…』
「それは困ったな……」
私の返答にちょっと苦笑いした隼くんが、大丈夫だよって優しく頭を撫でてくれる。
129人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時