My Only Love ３ (ページ12)

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「出待ちは禁止されてるんだけどね……」

ちょっと困ったように言って笑って、少し離れてるけど、一応シルエットが見えないように隠れる。

膝枕で密着してるのに……

ドキドキより…

なんか……
申し訳なさが勝っちゃった。

「……もう大丈夫…ごめんね？」

隼くんの声で顔をあげたけど…なんか……

「……そんな顔…しないでよ……」

…私が何も言わなくても、隼くんは気付いたみたい…。

「俺が…Aちゃんと帰りたくてわがまま言ったんだから…」

『ん…ごめん……』

「ばぁ～か……謝らないの……」

私の手を取って握ってくれて…
さわさわしたりにぎにぎしたり………

それだけで…心がどんどん落ち着いていく。

「そういえばさ……」

隼くんに聞いたんだけど……
佐野さんがメンバーさんに私の事を話して、みんなも各々のタイミングで私を見に来てたらしい…。

『…どうりで…』

覗きに来てた人がいたなぁ……と。

『…なんか……言ってた？』

「ん？」

佐野さんと話してても視線が合わなくて、ちょっと心配したんだ……。

……隼くんの相手として、私じゃダメだって事かな…って。