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お母さんズは、このまま一緒に飲みに行って、ミィさんのとこにお泊りなんだって……。
なんか申し訳ないって思ってたら、よくそうやって泊まりで飲んでるから、気にするなって言われちゃった。
隼くんは…なんて言ってクミさんに頼んだんだろう……。
ちょっと気になるけど……さすがにそこは聞けない…。
近々食事する約束をしてから、お母さんズは仲良く楽しそうに帰って行って………
静かになった控室の隅に座って、スマホの電源を入れて通知確認。
さおり先生から、感想LINEが来てて…
それにゆっくり返信しながら隼くんを待つ。
他にも数組……メンバーの家族らしい人たちが残ってたけど、何となく浮いてる気がして小さくなる。
「ごめん……おまたせ」
たぶん……シャワー終わりで…
ノーセットの髪が少し濡れてて……Tシャツから出てる腕が筋張ってるのを意識してしまった…。
「何……?」
『何でもない……』
「ふぅ……ん………」
意味ありげにニヤリと笑った隼くんが、私のバッグを手にすると、行くよって。
『自分の持つよ…?』
「いいから……」
そのまま停まってたタクシーに乗り込むと、住所を行って走り出した。
「ごめんけど…ちょっとだけ隠れて?」
膝をポンポンってして……隼の膝に頭を乗せるようにって……。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月15日 22時