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「側におってよ…」
点滴の間、私は待合室で待とうと思ったけど……
そんな目で見られたら…無理だ。
…断ることなんかできません…。
『わかったから……ちょっとでも目を瞑って休んで?
疲れも溜まってるって……先生言ってたんでしょ?』
「…ん……」
目を瞑った隼の手がひらひら……
私を探してるのが分かったから、その手を取って握ると、隼は大きなため息をついた。
自分を責めてるのかな…。
『大丈夫だから……』
頭を撫でると、ありがとって小さな声。
入り時間には間に合わないけど、収録開始の時間にはなんとかなりそうで……
それを伝えたら、ようやく少しだけ隼の表情が緩んだ。
『私はここから帰るよ?』
「えぇ……」
『えぇ……じゃないでしょ?』
「はい…」
『いってらっしゃい』
「…ん………。
いってきます…」
点滴が終わった隼にクリニックの前で手を振り、隼はマネさんが運転する車で収録現場へ向かった。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月8日 23時