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「佐伯さんによろしく言ってね?
今後ご一緒することはないと思うから………。
あ……。
わかってると思うけど……さっきみたいな変な噂を流したりしたら……
俺、全力出しちゃうからね?」
私でも…ゾクッと背筋が凍りそうな視線に、先輩も愛美も顔が強張ってる……。
パタンと閉まったドアを見つめること数秒……。
「何あれ……。
怖いんですけど………」
……って……
タカヒロさんが怖いんですけど……。
……かっこいいけど……。
『すみません……。
嫌な気持ちにさせてしまって………』
皆さんに頭を下げると、マネさんが新人さんを睨みつけた。
「あのなぁ……。
リハ終わりにタカヒロさんが何してたか見てなかったのかよ………
何で楽屋に連れて来てるんだよ……」
「え?……」
何のことですか……?って………
全く分かってなかったらしいです…。
楽屋の中にいたスタッフみんなで、大きなため息…。
「姫……大丈夫?
あぁいう怖いのの中で頑張って来たんだね……」
よくまっすぐ育ってくれた……って、頭を撫でられた…。
タカヒロさん……もはや何目線なんだろ……。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月8日 23時