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「俺、嫌味言われてるんです………なんて、恥ずかしくて言えないし…って…………」

けどさ…って一瞬、眉を寄せた後で……ふわっと優しい顔になった涼太くんは言葉を続けた…。


「俺の場合……龍友くんがすぐに気付いて動いてくれたから…」


2人の絆……さすがだなぁ…………。


「隼はさ……
直接守れなくてもどかしいのと、自分が頼りにされてないみたいで寂しいんじゃないかな……」


……俺って、頼りにならない?

隼が拗ねてる顔……

ホントはすごく傷付いて、それを隠そうとしてたのかも………


「何があっても…Aちゃんから離れたりしないと思うよ?

じゃなかったら…あんなゾンビみたいにはならんて……」


涼太くんは眉を思い切り下げて苦笑い。

「今日は…ちゃんと帰りなよ?」


2人で一緒にスタジオを出たら、スタジオを片付けに来た女性スタッフが2人、廊下で待っていた。


見覚えありな2人組……

なんてったって、一人は何度かこっそり嫌味を言われた事がある人で、もう一人は隼を好きなあの女性だったから……。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年12月14日 18時

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