ひまわり 13 (ページ43)

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そのまま会場までエスコートしてくれた涼太くん。

入口で別れて、私はバンドメンバーの待機場所へ行ったけど、ジェネのところに向かった涼太くんは、隼に絡まれてるのが見える。

隼は、玲於くんや白濱さんに宥められ、大げさに肩を落としながらも、私と目を合わせると優しく笑う。

結局、玲於くんにも白濱さんにも呆れられてバシバシ叩かれてたけど。

「お疲れさまで〜す」

『あ、お疲れさまです』

ゲネプロ終わり、横に並んだ隼が顔を見た後で首を傾げる。

「………？
前髪切った…？」

『うん。みさきさんが傷が目立たないようにって切ってくれた』

「そっか………」

ニコニコ笑う隼に……なんかイラッとする。

「え？何？」

私の表情を見て、なんか怒ってる？って隼が焦ってる。

『俺の元カノ…さすがやな～って思ってる？』

「バカだな…。
俺の彼女、どんな髪型でもかわいいってニヤけてたの！」

ヘラッて笑う隼が、掴まりな？って腕を出してくれた。