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けど……。
『隼…』
「ん………?」
『…あの……ね……』
「…いいの?」
『…ん』
ケガをした日から……数日たったけど……
…っていうか、その前の数日も、ちょっと気まずくなったから………
隼も、気付いてくれたみたい…。
私の気持ちに……。
「足とか……痛かったら言ってよ?」
できるだけ優しくできるように頑張るけど……って。
足に負担がかからないように、気をつけながら抱いてくれた隼。
触れる手も…指も…唇も、全部優しくて、心も体も溶かされた。
『隼…』
「どした?」
『ありがと…』
「……それ、俺のセリフ」
ふふふって優しく笑う隼の腕の中で目を閉じたら、あっと言う間に朝なってて…
夜は、あんなに不安で……寝れないかもって思ってたのに……。
隼の浄化作用……恐るべし。
スースーと穏やかに寝てる隼の、薄く開いた唇にキスをして…
起き上がろうとしたら…
ぎゅっと抱きしめられた。
「…俺の唇を奪ってから置いてくなんて…」
『ごめん……起こした?』
「超幸せな目覚めや………」
ん〜って起き上がって伸びた後で、もう一度キス。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年12月14日 18時