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「リュックなら……バランス悪くならないし、手もあくしね?」

…さすが………よくわかってる。


隼のイチオシを貸してもらって、荷物を移し替えて……
一緒にベッドへ。


『隼……』

「ん、おいで?」


名前を呼んだだけなのに全部わかってくれて、腕の中に入れてくれた。


「緊張する?」

『緊張するし……ちょっと怖い……』

「そっか………」

何も言わずに、よしよしって頭や背中を撫でてくれる隼……。

『落ち着く…』

「ん………」

隼の背中に回した腕に力を入れてぎゅっと抱きしめたら、隼もぎゅっと抱きしめてくれた。


「好きだよ…」

『ん………私も好き。
大好き……』

「…俺は……Aの味方だからね?」

何言われても、気にするな…って。


「俺が受け止めるから…全部」

『ん…』

「Aは……いつも通りに……
楽しんで弾きな?

俺ら…みんなで楽しみにしてんだから……
Aの演奏でパフォーマンスできんの」

『ん………ありがと』

隼の優しい声に顔を上げたら、やっぱり優しい笑顔で……それだけで癒やされる。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年12月14日 18時

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