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「よし…お姫さま抱っこ……?」

『歩けるって…』

「……おんぶは……?」

『しなくて大丈夫だってば…』

病院でしたやり取りをもう一度繰り返して……

「つまんないの…」

笑いながらブツブツ言いいながらも、私が歩きやすいように、腕につかまらせてくれる。


隼が解錠とか全部してくれて………
玄関に入ってすぐ、後ろからぎゅっと抱きしめられた。


「ここまで我慢した俺…えらいよね……」

『……ごめんね…?』

「もう……またごめんだよ……」

隼は何か言いた気で……けど、立ったままは足に負担がかかるから…と、リビングのソファーへと連れて来られた…。

結局、お姫さま抱っこ…。


「あぁ…もぉ……良かった……無事で。
心臓、一回止まったからね…絶対」

隼は私の手を取って握ると、指を絡め……
ソファーにもたれて目を瞑った。


「病院でAの顔を見るまで、生きた心地しなかったからね?
マジで寿命、縮んだぁ……」

隼はソファーにもたれたまま、握った私の手の甲に唇をつけてから頬ずり……。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年12月14日 18時

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