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「そんな頼りない?」

『………違う…』

「違くないじゃんよ……」


…なんて言ったら…隼はわかってくれるんだろう…

また同じように隼を傷付けて…
今度こそ……許してくれないかもしれない………


いろいろ考え過ぎて、肝心なとこで何も言えなくなるの…………
私の悪いとこだっていう自覚はあるけど…

やっぱり言葉が出てこない。


夜間用の玄関に着いて、車椅子から立とうとした時…
隼が目の前に座り込んだ。


「ばぁ〜か」

眉はハの字だけど…笑ってる………。


「Aは……、ばかだな………ホントに」

目をジッと見て…両手をぎゅっと握って……

触れるだけのキスをして周りをキョロキョロ。


「よしよし……誰もいない」

フフッて笑ってから、おんぶする?って背を向けた。


『……歩けるよ?』

「お姫さま抱っこする?」

『……歩けるって…』

「つまんないの…」


ブスッと拗ねた後で柔らかく笑って、ほら…って肩を抱いて起こしてくれる。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年12月14日 18時

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