ひまわり８ (ページ42)

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「はい……こちらがその許可証でございまぁ〜す」

「「『タカヒロさん？！』」」

合間の休憩タイムに事務所の偉い方に話をして、許可証を出してもらったらしい。

「仕事早いですね……」

「当たり前でしょ？俺たちの姫だもん！」

佐野さんが目を丸くしたら、タカヒロさんがドヤ顔して…………

みんなでおぉ～って拍手。

「悪いね、隼。
こういうのは、お父さんのが強いわけよ……」

ニヤリと笑ってから隼の肩をポンと叩いたタカヒロさんは、爆イケでした……。

「ありがとうございます」

参りました！って頭を下げた隼に、精神的に支えるのはお前の仕事だ……と言いながら、私の横に座って肩を抱く。

「とりあえず……ご飯行く？」

みんな、目が点………。

「……なんか色々噛み合ってないですけど……大丈夫ですか？」

突っ込まれながらも、いいじゃん！で乗り切るタカヒロさんが、夕食をごちそうしてくれる事になった。

近くのお店へみんなで向かって……ラジオがある隼は後ろ髪を引かれながらも途中で帰ることに……。

「えぇ……Aも一緒に帰ろ……？」

私も隼と同じ時間に店を出ようとグズったけど、タカヒロさんがちゃんと送るって譲らず……

「じゃあ……お願いします」

トボトボ帰る隼の背中が…いつもより小さく見えた。