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明け方に目が覚めたけど、やっぱり隼の腕の中にいて……
それだけで幸せな目覚めだったのに……
………え?
何これ…………。
「ん………?どした………?」
私が起きてもぞもぞしてるのに気付いた隼が起きたけど……
知ってるくせに………とぼけちゃって………
『サンタさん……来たのかな…』
「嘘……マジで?やったやん?」
ふふふって笑って頭を撫でてくれる。
「Aがいつもお利口さんだから……サンタさんが来てくれたんだね〜」
隼の目は……眠そうでトロンとしてて……
だけど…ちょっとだけニヤけてる。
『……ありがと…………嬉しい』
「ん………サンタさんに言っとく……」
……何も用意してないって言ってたのに………
私の左手の薬指には、キラキラの石が並んだ指輪が光ってて……
これ…
ピンキーリングとデザインお揃いだ……。
「………A?もぉ…泣かないの……」
幸せ過ぎて…嬉しすぎて涙が出てきて……隼が指で拭ってくれた。
『嬉し涙だからいいの!』
「何のルールだよ、それ………」
クスクス笑う隼が、もうちょっと寝るよ?って背中をトントンしてくれたけど……
隼のが先に寝ちゃった。
スースーと、穏やかに寝息を立ててる隼の寝顔をじっと見つめて……少しだけ開いてる唇にキスをする。
隼は微かに身じろいだけど……
眠ってるまま、そのままぎゅっと抱きしめてくれた。
………こんな幸せでいいのかな………。
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作者名:ひな | 作成日時:2023年10月12日 20時